【サークル：アラシナト/まい様】　Twitter　/　pixiv

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【表紙：クラフト紙/こげ茶インク】

表紙はクラフト紙に同系色のこげ茶インクで印刷。
色の組み合わせにセピアな印象があり、
表題どおり「ＭＯＮＯＣＨＲＯＭＥ」な仕上がりになっています。

【本文：上質紙90kg/オフセットスミ刷り→オフセットフルカラー】

本文は、序盤から中盤あたりまで白い紙に黒いスミで印刷。
中盤あたりで主人公の世界が色づくと、それにあわせてスミ刷りではなく
フルカラーでの印刷に切り替わります。
読者も一緒に「モノクロームな世界」から「カラフルな世界」に
入り込んだように錯覚してしまう見事な流れです。
カラフルな世界は鮮やかでありながら優しい色調で描かれています。

本文の紙を『上質90kg』からカラー用の紙(コート紙)などに変更することなく
ずっと同じ紙のまま進行していきます。
さらっとした紙質なので、カラーが強調されずしっくりと落ち着きのある刷り上がりに。

【本文：オフセットフルカラー→オフセットスミ刷り】

少し進むと、今度はフルカラーからスミ刷りに戻ります。
これもストーリーの流れに沿っており、
カラフルで賑やかだった世界から、モノクロで一人雨に打たれる描写に切り替わるのが秀逸。

【本文：オフセットスミ刷り→オフセットフルカラー】

最後の2ｐだけ、再度スミ刷りからフルカラー印刷に変わります。
この部分は主人公の「現在」であり、
モノクロとカラーを入れ替えることで過去と現在が切り替わったことも表現しています。

モノクロ印刷とフルカラー印刷を交互に取り入れることで、
人物の心理描写が効果的になり、読み手もぐっと引き込まれる作りになっていました。

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◆お客様から頂いたコメント◆

いつもお世話になっております。
また、ブログ掲載のお声かけをありがとうございます。

モノクロとカラフルをテーマにしたお話で、視覚的にも表現したかった本でした。
シーンに合わせてカラー刷りとスミ刷りを切り替えて、
どちらも紙の種類を揃えることで紙の変化のストレスなく、色の変化のみで表現することができました。

カラー刷りに推奨されていない紙でしたので事前に相談させていただき「大丈夫だと思います」
とご返答をいただいてからの入稿でしたので安心できました。

装丁を独自に指定しての入稿は初めてでしたので、できあがりを見たときはいつもより嬉しかったです。
実現していただき、ありがとうございました。

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