同人誌紹介ブログ

ひとり廃墟奇譚


【サークル:きみのヤンデレを食べたい / ヤンデレ大好き丸 様】 X (Twitter) / pixiv
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【表紙:色上質最厚口・黒/デジタルスミ刷り+箔押し加工《つや有り金》】

色上質紙の黒に、スミ(黒)で印刷。
やや明るく見える部分が印刷のない紙そのままの部分で、
より黒い部分が印刷のある部分です。

異なる色味・質感の黒が互いに引き立てあっています。


【箔押しのUP】

タイトルは《つやあり金箔》であしらっています。
暗がりに差し込む光明のような、眩い輝きです。


【表紙3印刷《ピュアホワイト》】

表3印刷オプションを使用し、ウラ表紙(表4)の内側にピュアホワイトで奥付を印刷しています。




【本文1:色上質紙-黒/シャインゴールド印刷】

本文は2種類の仕様で構成されており、
最初と最後、プロローグとエピローグに該当する部分は《色上質紙・黒に金印刷》、
それ以外の本文は《上質紙90kgにスミ刷り》となっています。

始まりと終わりに真っ黒の本文が現われると、
まるで暗闇に引き込まれるような心細さが。


【本文2:上質紙90kg/スミ刷り】

プロローグとエピローグ以外の本文は、通常通り白い紙にスミ刷りとなっています。
明るい場所へ抜け出て来たような、安心感が有ります。

《廃墟》をテーマとした本に相応しい、不気味さと美しさを併せ持った
暗闇が忍び寄るような1冊です。

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◆お客様から頂いたコメント◆

廃墟をテーマにした短編集を作りたいと考えていた時、しまや出版様の「オールシャインゴールド印刷」のポストを目にし、その重厚な美しさに一目惚れしてしまいました。

通常は一冊丸ごとオールシャインゴールド印刷で仕上げるセット内容かと思いますが、今回は「本の軸となる物語にだけオールシャインゴールドを使いたい」というわがままを聞き入れていただき、実現に至りました。
その物語を前・後編に分け、本の冒頭と巻末に配置。黒い紙に印刷されたその物語が、白い紙に綴られた短編たちを挟み込むような構成にしています。

表紙には黒の色上質紙(最厚口)を使用し、モノクロ印刷に金箔押しのタイトルを加えて静かな迫力を演出。角度によってキャラクターが姿を消し、タイトルだけが浮かび上がる仕様になっています。
廃墟の暗闇の深さや、見えないものが見えそうな不安感を表現できればと思いました。

表紙のイラストとタイトルロゴは星二古さんにお願いしました。
じっとこちらを見つめるキャラクターの強烈な存在感と、裏表紙に描かれた黒百合の静謐な美しさで、この本は成り立っています。星二古さん、本当にありがとうございました。

また、装丁について相談に乗ってくださった皆様、そして半年以上にわたってやりとりを重ね、理想のを形にしてくださった貴社の加藤様に、心より感謝申し上げます。
絶対に作りたかった一冊でした。心から満足しております。こんなわがままに応えてくださるのは、しまや出版様だけだと思います。次の機会も、どうぞよろしくお願いいたします。

他社様で表紙絵のフルカラーバージョンをポストカードにして、黒色の遊び紙に切れ込みを入れ、そこにポストカードを嵌めました。
黒い表紙をめくった直後に総天然色のイラストを配置することで、星二古さんが生み出す麗しい色彩のキャラクターを鮮烈に印象付ける試みです。
これは黒い台紙に貼られた写真に見立てております。
また、裏表紙の百合のフルカラー絵をしおりにして、各話の物語に読者様ご自身の手で白い百合の花を供えていただく形にしました。
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