同人誌紹介ブログ

「人魚がよく見える、崖だそうで」


【サークル:未だ分からず/あぐ様】 Twitter / pixiv
【装丁:giiico様】
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【表紙:マーメイド-153kg-スノーホワイト/オンデマンドフルカラー】

表紙はマーメイドにオンデマンドのフルカラーで印刷しています。
波打ったような紙目が空模様や海面となじみ、独特の質感を生んでいます。


【変形フルカラーカバー:コート紙/オンデマンドカラー(変形断裁:タテ幅74mm仕上がり)】
※イラストを見やすくするため、縦に伸ばしています。

カバーは本の縦幅の『半分』を覆う特殊サイズです。
帯よりも縦幅が太く、存在感があります。
イラストは表紙と同じように見え……



【裏面/カバー有・無】

イラストは表紙とカバーが同じように見え、実は少し違っています。
裏面のカバーと表紙の全体です。
落ちてきている人物の様子が異なっています。


【表面の表紙とカバー比較/(画像右が表紙)】

文庫サイズのこの本は、横倒しにすることで
装丁に込められた仕掛けをよく見ることができます。

表面も、よく見ると少しだけ違いが。
カバーの方では、建物の中腹で人物が煙草か煙管をくゆらせています。
しかし、カバーをめくった表紙では、忽然と姿を消しています。


【裏面の表紙とカバー比較/(画像右が表紙)】

裏面も横にして並べてみます。
カバーでは白い服の人物が崖から落ちているように見えましたが、
表紙では赤い服の人物が落ちているように見えます。

白い服の人物が落ちた後、もう一人落ちたのでしょうか。
同一人物なのでしょうか。
内容がとても気になってしまう仕掛けです。


【表紙の上部(カバーがかからない部分)】

表紙の『カバーがかからない部分』です。
ここからずっと崖を見つめている人物がいます。
何をしていたのか、何を見ていたのか、
読む前から引き込まれます。


【本文:クリームキンマリ/オフセットスミ刷り】

本文は淡いクリーム色の書籍用紙『クリームキンマリ』を使用。
文面も挿画も、表紙から続く世界観そのままに
読者を本の世界に誘い離しません。

謎ばかり浮かんでくる、恐ろしくもどこか物悲しい装丁。
それが美しいと感じる、奇妙で妖しい1冊。
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◆お客様から頂いたコメント◆

装丁:giiico様
【帯やカバー下にネタバレを仕込むというのは定番ではありますが、
この作品に対しては物語の世界やキャラ自身(生前像⇔転生体)の持つ、
二重構造性そのものを表現できないものかと思い大きめに
帯面積を取って遊ばせていただきました。
それだけに作者の方に喜んで頂けたことが一番嬉しく思います】

発行:あぐ様
【この本の話が作中の人物達が本の中で本の役を演じているといった物語だったのですが、
内容の落とし込みの方法が【本に仕掛けを作る】という発想だったのは驚きました。
また、ラフを見せて頂いた際の感動と興奮を今でも鮮明に覚えています。

また、メールでは装丁内容がうまく伝えられず、しまや出版様に電話をした時に、
当時の担当の方が親身に相談にのってくれた事が嬉しかったです。
表紙の紙を「マーメイド」にする案を頂いたおかげで
よりタイトルに近い一冊になれた事もとても感謝しています】

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