同人誌紹介ブログ

花と殺人


【サークル:シゴセンラボ/ 一之瀬ゆみこ 様】 pixiv
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【表紙:マーメイド153kg-赤/ピュアホワイトトナー】

深すぎず明るすぎない『赤』
そこに描かれる人物は、手に鋏をもち真っすぐ何かを見つめています。
その鮮やかさと穏やかならぬ雰囲気から目を離せません。


【表紙のUP】

表紙に使用されている刷り色は白。
二つの色のみで構成されていると思えないほどに印象深い表紙です。


【マーメイド赤】

赤い紙にはエンボスがかかっており、
さざ波のような凹凸が光の加減によって影を落とし、より深い赤を生み出しています。


【遊び紙:里紙70Kg あずき】

遊び紙には、落ち着いた和風の赤い紙『里紙-あずき』を使用。
繊維の散った用紙の風合いが魅力。


【本文:星の紙-ホワイト/オフセット《深緋(こきひ)》インク印刷】

本文は、白い紙に『深緋(こきひ)』(※DIC日本の伝統色より)というインクで印刷。
華やかな色なのにどことなく寂寥を感じるのは、落ち着きのある色味だからでしょうか。



【赤に彩られた本】

このご本はどこを見ても赤に囲まれていて、
華やかなのにどこか恐ろしさを感じさせます。

お話の終わりには『幕』が降りました。
そこにはエンドロールが流れます。

繻子張りの椅子。オペラカーテン。
このお話に登場する背景、デザインには、どれも赤が似合います。
まるで劇場に足を運び、舞台を観ているような錯覚に陥る一冊です。
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◆お客様から頂いたコメント◆

タイトルは心を動かされた素敵な戯曲からの引用なので物騒なことは何もありません。
劇場・観客・演者と読者というメタを扱った「演劇」を
テーマにした一冊を作りたいと考えており、
劇場にかかる幕のような重厚で真っ赤な本の装丁にしたく、
しまや出版様にご相談させていただきました。
表紙はマーメイドにピュアホワイトトナー印刷でしたが、
凹凸部分の印刷も問題なく、手に取った時にしっとりとした重さを携えた一冊になりました。
本文のインクは表紙とはまた違った落ち着きのある赤ですので、
ただの黒ベタが舞台の幕を広げたような表現になり気に入っております。
いつも綺麗に印刷してくださりありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
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