夜が明けないふりをして – 同人誌紹介ブログ

【かづひと(EGOLOGY)様】 twitter　/　pixiv

夜の帳の様な、全面に彩られた藍色が美しい…！
クラウンセットをご利用いただいたアンソロジーのご紹介です！

表紙は特に装丁が美しく、どこからご紹介しようか迷ってしまいますね…！！！

【表1・表4：オフセットフルカラー（新星物語 150kg パウダー）　＋　マットPP　＋　小口染め加工（特別色）　＋　箔押し（レインボー）】

まずはこちら、何と言っても側面が彩られた「小口染め加工」！
タイトルにあるように、夜の様に落ち着いた藍色が、本全体を包み込みます。

また、表紙の仕様は、特殊紙の「新星物語（パウダー）」にマットPP加工！
新星物語独特の散りばめられた銀箔が星のように煌めき、
マットPPを貼ることによってこの質感がまた優しく、柔らかな手触りが絵柄にとてもマッチしていると思います！

星空の元、水面に立つ二人にぴったりの表紙ですね！

【表1・表4：オフセットフルカラー（新星物語 150kg パウダー）　＋　マットPP　＋　小口染め加工　＋　箔押し（レインボー）】

表紙にはさらにさらに！
タイトルロゴが箔押し！！
この、箔押しの中でも様々な顔を見せる「レインボー」のカラーがとても素敵です！

天体をイメージされたタイトルデザインの細かなディティールに、
角度によって輝きが変わるレインボーの箔押しが映えます！

【　表2・表3：表2.3印刷（藍）
　遊び紙　：シープスキン（白）　＋　藍インク1色刷り】

表紙を開くと、またノスタルジックな、藍色で構成された空間が！

こちらの遊び紙のシープスキン、羊皮紙に似せて作られていますが、
羊皮紙は中世では地図に使われていた紙。
表2の天体のデザインとテーマに相まって、時代を超えてゆくような装丁に仕上がりました！

【本文：コミック紙　＋　スミインク】

本文用紙はコミック紙
軽くやわらかな質感のこの紙は、ページ数の大きなアンソロジーにぴったり！
この、古風な色合いが、またテーマにマッチしています！

この度は素敵な一冊に仕上げていただきありがとうございます。
しまや出版様のおかげで、記念に残る1冊を作ることが出来ました。

アンソロジータイトル『夜が明けないふりをして』の「夜」から連想をして、夜空の青を基調とした装丁を目指しました。
宇宙が舞台の作品なので、星や月をモチーフに使用しています。

表紙2.3印刷では、藍色を一面に使用し宇宙のデザインを印刷していただきました。
表紙用紙で使用している新星物語の銀片が表2.3でも星のように輝いて写るようになっています。

タイトルの箔押しも細かい部分まで綺麗に印刷していただけてとても感動しました!
オーロラ箔が角度によりいろんな色を見せてくれるので、思わず傾けて様々な角度から本を眺めてしまいます。

本を開いた時にも青の印象を受けるよう、遊び紙のシープスキンにも藍色で印刷を行いました。
シープスキンが半分透ける仕様なので本文3ページと連動したデザインになっています。

そして、なによりこだわっていただけたのが小口染めです。
しまや出版さまにインクを調合していただき背幅に近い色の再現をしていただきました。
本を一周ぐるっと取り囲むような青色が広がっています。

今回のアンソロジーに合わせて特別に色を調合してくださりました。
おかげさまで一層、特別感が増したように思います。
イメージ通りの青色で、手に取った皆様からも非常に好評でした。

小口染めをするにあたりいろんな印刷所さんを見比べました。
どこも基本色からの選択が多い印象のなか「この本のための1色」で刷りあげてくださるしまや出版様の小口染めは特別だと感じます。
また背幅のある本を制作する際は是非しまや出版様で小口染をお願いしたいと思います!

総ページ数300ページ、背幅が2.2mmと質量のある本なので
「本が読みやすいよう、軽くて開きやすいようにしたい」と
コミック紙での小口染めの印刷を行ってもらいました。
難しい要望にも関わらず快く対応してくださりとても助かりました。

入稿の際はモアレの懸念に関するアドバイスも頂きました。
制作の過程でご迷惑をおかけすることもありましたが、
その都度相談に乗っていただき、このような素敵な装丁で本を完成させることが出来ました。
丁寧で親身なご対応に心より感謝しております。

＜仕様＞		クラウンセット
サイズ	:	A5
表紙	:	オフセットフルカラー（新星物語 150kg パウダー）　＋　マットPP　＋　小口染め加工　＋　箔押し（レインボー）
	:	表2.3印刷（藍）
遊び紙（前・後）	:	シープスキン（白）　＋　藍インク1色刷り
本文	:	コミック紙　＋　スミインク