同人誌紹介ブログ

ヒュプノスのアンプロンプチュ

【サークル:ズイロク/cro様】 Twitter / pixiv
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【表紙:エスプリコートVエンボス-アラレ/3色刷り】

オモテ表紙には、2色のインクが使用されています。
見えるでしょうか。
目を凝らして、そっと見つめてみてください。



【オモテ表紙:藍インク+ラベンダーインク】

主線や背景色に「藍インク」を、そして眠る二人の影色に「ラベンダーインク」を入れています。
特にラベンダーインクは、ごくごく薄い配分になっており、
すやすや眠るふたりを起こさないようにと、やすらぎとやさしさを感じます。

【オモテ表紙:タイトル部分】

タイトル部分は、濃いめに配分したラベンダーインクが縁取り、藍インクとの違いが分かるようになっています。

表紙には、角度によってステンドグラスのような不思議な光沢を見せる紙
『エスプリコートVエンボス-アラレ』を使用。
この紙シリーズの特徴である微光沢と、全面に入ったエンボスが美しい特殊紙です。


【ウラ表紙:藍インク+メタルブルーインク】

オモテ表紙から続く淡い藍色の背景に、振り出した雨のようなデザイン。
しとしとと音が聞こえてくるようです。

タイトルとジャンルの表記には、メタルブルーインクを使用。
藍インクの白抜き部分をあえて大きめにとり、
メタルブルーインクの文字と少しずらすことによって
重なりのズレを楽しむような仕上がりになっています。


【遊び紙:ポルカレイド(ソーダ)】

表紙をめくってすぐに見えるのは、遊び紙のポルカレイド(ソーダ)。
明るい色調のきれいな水色の特殊紙ですが、紙の風合いが柔らかなので
表紙と本文の静謐な雰囲気を崩さずに溶け込んでいます。


【本文:星の紙ブルー/オフセットスミ刷り】

本自体の大きさは、B5を縦長に半分にしたようなサイズ。
4コマまんがのようにタテに読み進める内容の本文にとても合っていて読みやすい作りに。

本文用紙も淡い青みのある「星の紙ブルー」を使用。
青系色が多用されていますが、淡い色調や柔らかい作風のために
どこまでも優しく穏やかな気持ちになる1冊でした。

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◆お客様から頂いたコメント◆

以前多色刷りの本を作る際、しまや出版スタッフの方にご相談させて頂き、
今回はその助言を思い出しながら原稿を作成しました。
眠りをテーマにした作品のため、静かな雰囲気の表紙にしたいと考え、調和しやすい色を選びました。
また、しまや出版さまの著書『同人誌のデザイン』の「配色の考え方」も参考にさせて頂きました。
型板ガラスの窓から雨が降っている様子が見えるようなイメージ、
また雨粒のきらきらとした様子を表現できればと思い、表紙の紙に「エスプリコートVエンボス・アラレ」を用いました。
いつもイメージ以上の綺麗な仕上がりの本にしてくださり、しまや出版さまには本当に感謝しています!

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