<執筆>
【サークル:花嵐 / 土星の猫 様】
Twitter / pixiv
<デザイン・イラスト>
【サークル:ずんだ城 / ホシヅ 様】
Twitter / pixiv
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【カバー:マットPP+箔押し(ホロHK204ゴールド)】
美麗なイラストの一角に、箔押しで配置されたタイトルが華やかなアクセントになっています。
さらさらとしたマットPPを貼ることにより、上品で落ち着いた雰囲気を感じさせます。
【表紙:色上質紙-最厚口-桜】
カバーを外すと、淡い桜色の表紙に黒一色でデザインされています。
表紙の紙の優しい色味は、二人の穏やかで柔らかい雰囲気を表現しているようです。
【本文:クリームキンマリ72.5kg】
めくりやすく、目にも優しいクリーム色の本文用紙です。
小説ととても相性の良い紙となっております。
【小口印刷(三面)】
本の側面三面にフルカラーの印刷を施しています。
どの方向から見ても美麗なデザインが印刷されており、特別感の溢れる一冊となっております。
【遊び紙:トレーシングペーパー星くずし】
星のような白い模様が散りばめられた半透明の遊び紙。
本文が透けて見える為、まるで星がかかったような一味違う扉ページに。
【遊び紙(中間):トレーシングペーパー52kg ホワイト/オンデマンド単色刷り】
印刷色:ワインレッド(左上)/コバルトブルー(右上)/ベージュ(左下)/ラベンダー(右下)
四季を題材にした物語となっており、各季節に沿った印刷色とデザインが印刷された遊び紙が入っています。
半透明のトレーシングペーパーに印刷がされており、透けて見える本文と合わせると季節のタイトルが浮かび上がる素敵なページに。
どの季節のデザインや色味一つ一つにこだわりが感じられ、季節ごとの物語を美しく彩ります。
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◆お客様から頂いたコメント◆
【土星の猫 様】
再録集をつくるにあたって思い出に残る一冊にしたいなあと思っていました。
たくさんの印刷所様のカタログや装丁見本を眺めていた時、しまや出版様のデザイン小口刷りフェアをお見かけし、このフェアを取り入れた再録集をつくりたいと思いました。また、しまや出版様の「同人誌紹介ブログ」に掲載された過去ログも拝読し、「どうすれば書きたいものが伝わるのか」「本文の見せ方をどうするのか」「そのためには何ができるのか」、たくさんの時間をかけて打ち合わせを重ねた結果、今回の装丁内容に落ち着きました。
毎回、「あれもしたい」「これもしたい」とわがままを言って困らせてしまうことが多いのですが、今回もイレギュラーな発注だったにも関わらず、素敵な一冊に仕上げてくださり、ほんとうにありがとうございました!
【ホシヅ 様】
今回の装丁で使用するオプションは、事前に土星の猫さんよりオーダーを頂いていたので、これらをどう本文と絡めて、且つ一体感を出そうか闘志が漲りました。
webに掲載したお話を四季でまとめたオムニバス本なので、カバーでは、窓を利用してそれぞれの季節を表現。メインを春に据えて窓を開け放ち、来訪する少年が「季節を運んでくる/季節の彩りと共に訪れる」イメージで描写しました。
表紙は春色をセレクトし、二人の表情がうかがえるよう別角度で。(金髪の少年が来訪した瞬間の表情は、赤毛の青年だけに覚えていてほしかったので、少しタイミングをずらしました。)
小口三面印刷は、カバーから雰囲気が繋がるよう、夜明けの空に花弁を舞わせて動きを出します。
それぞれの四季を象徴する扉絵では、(二人が頻繁に手紙のやりとりをすることに絡め)手紙のタイトル枠に、トレーシングペーパーを重ねて季節毎の彩りを散りばめます。作中に登場するモチーフを重点的に取り入れました。収録されているプロローグ内台詞「人間は忘れる生き物ですよ」にリンクさせ、トレーシングペーパーを捲った先に手紙だけが残る、記憶が風化する切なさを僅かでも表現できればと思いました。
刷り上がった本を今でも度々見返しては、ゲスト様含め、収録された数々の作品への愛おしさと、この心地良い空気感を台無しにしないか、極限状態で挑んだ末に雰囲気を纏められた安堵感と、ああでもないこうでもないと試行錯誤した楽しさで胸がいっぱいになります。 今回も素敵に印刷してくださり、ありがとうございました!