【PN:にゃむ 様】 Bluesky / pixiv
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【表1.4:ホワイトポスト 200kg 白/オフセットフルカラー/ホログラムPP-クリスタル/箔押し-つやあり金】
【カバー:トレーシングペーパー 52kg ホワイト/ピュアホワイト印刷】
強い色彩のイラストとホログラムPPの組み合わせが目を惹きます。
中央の箔押しが光を放っているような構図が魅力的な画面になっています。
タイトルはカバーに印刷。
トレーシングペーパーのカバーをかけた状態ではホログラムPPの柄が抑えられており、
カバーを外したときのギャップが楽しい装丁になっています。
【表2.3:オフセット印刷-金】
しっとりとした金のインクで印刷されたイラストが物語を彩ります。
カバーの袖に印刷された文字と重なってより印象的になっています。
【遊び紙:色上質紙 中厚口 黒】
本文の前後の入る黒い用紙は一転して暗闇のようで
表紙や本文で表現された光がより強く感じられます。
【本文:モンテシオン/オフセットスミ刷】
白く柔らかいモンテシオンに力強い線がよく映えます。
またモンテシオンは厚みがありつつも軽い用紙なのでボリューム満点の本も読みやすくなっています。
タイトル通り「ひかり」を感じさせる1冊になっています。
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◆お客様から頂いたコメント◆
ネット上でいくらでも公私さまざまに新鮮なまんがが読める現代において、個人的な妄想の産物である二次創作物をわざわざ本にするからには、内容と不可分な物質として手元に残す意味のある本にしたい、という思いで仕様を考えました。それぞれにとってのひかりをテーマにした話の内容を主軸に、要所で繰り返される象徴的なひかりを、明滅するページのナンバリングや表紙の箔押しとして落とし込んでいます。この本の包括的な引用を背に置いたトレーシングペーパーのカバーにより、表紙に施された仕様の本来の良さを意図的に隠しています。表2・3含め、第三者からは図り得なくともふたりのあいだに実在するキラキラとひかり輝くものを、カバーを重ねたり、めくったりずらしたりすることで本を手に取った人がはじめて目の当たりにする行為自体が、このお話そのものであることを表しています。
仕様に見合った適切な価格のセットをご提案いただいたり(そのおかげで当初の想定より締め切りが延長され、本文入稿が間に合った)、本文入稿締切の直前にモアレが気になりだし先行して印刷していただいていた表2・3の網掛けの出力確認をお願いしたり、荒川沿いを爆走して余部を直接工場へ引き取りに押しかけたりなど、しまや出版様には最後まで親身になって伴走していただき、大変心強かったです。おかげさまで数年後に読み返した時の自分に満足してもらえる本に仕上がったと思います。
デザイン的にはごく平凡、かつ特殊装丁!と胸を張れるほど格別に凝った仕様ではありませんが、〝お話のための物質としての紙の本〟という総合的な点に目を留めていただけたのではないかと思い上がっております。これを機にpixivへ本文を再録いたしますので、ご興味をお持ちの方がおられましたらぜひご一読ください。この度は思わぬお声がけをいただきありがとうございました!
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