【サークル：ねこ夜行列車/小田桐まと様】　Twitter / pixiv
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【表紙：新星物語-150kg-パウダー/銀インク1色刷り+箔押し加工】

《凍て解け》
――凍っていた大地が、春になってとけてゆるむこと

雪が降っている様な風情の用紙『新星物語(パウダー)』に、
銀色のインクで印刷しています。

銀色で印刷された足跡は2種あり、大きいものとやや小さいものとが
連れだって歩んでいるようです。

白地に銀色で表すことで、二人の人物が
吹雪のなかを雪原を踏みしめてゆく姿が目に浮かんでくるようです。

美しくも寂寥感のある1枚です。

【箔押し：ホロHK0038(ステンドグラス・シルバー)】

ホログラム・ステンドグラス箔のなかでも、シルバーは比較的おとなしい色味。
ほのかな色味を持つこの箔だからこそ、雪解けのイメージと調和して
表紙デザインと嚙み合った仕上がりになっています。

色味は薄らと黄や薄桃、青などに移り変わってゆきます。
雪解けで流れ出た清水が、空の色や早咲きの草花を写し取って
輝いた様なやさしい色調です。

【遊び紙：デザイントレーシングペーパーより《フラワーシャワー》】

表紙をめくると、青空から花びらのようなものが降ってくる遊び紙が差し込みされています。
こちらは『デザイントレーシングペーパー』より《フラワーシャワー》というデザインをお使いいただきました。
銀世界だった表紙から一転、晴れた朝のような清々しい出だしとなっています。

デザイントレーシングペーパー…トレーシングペーパー(白)に、しまやデザインのカラー印刷がされている遊び紙。
こちらからご確認いただけます→デザイントレーシングペーパーをみにいく

【表紙から本文へのアプローチ】

白い表紙、青色の遊び紙、淡いクリーム色の本文へと続いていきます。

【本文：クリームキンマリ/オフセットスミ刷り】

本文は書籍用紙『クリームキンマリ』をお使いいただきました。
雪のイメージですと『上質紙』の方が近しいですが、
今回のご本は雪だけではなく《解ける》というイメージもありそうですので
春を思わせるあたたかいクリーム色の紙をお選びになったのではないでしょうか。

タイトルからストーリー、そして装丁も含めてコーディネートされた素敵な1冊。

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◆お客様から頂いたコメント◆

話の内容に合わせて雪の上を歩いたような表紙を作りたい、
トレペの遊び紙も欲しいと考えていたところ、
しまや出版さまの箔押しとトレペ遊び紙がイメージにぴったりだったのでお願いしました。
実際にできあがった本は、期待以上の綺麗な装丁で非常に嬉しかったです。
デザイン遊び紙のフラワーシャワーも、話の内容にあっていて素敵でした。

初めて同人誌をつくったときにお世話になったのがしまや出版さまで、
こちらのブログも拝見していたのでお声かけいただいたのを嬉しく思います。
原稿の確認やデータチェックなど非常に丁寧な対応ありがとうございます。

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