同人誌紹介ブログ

やがて春のエーテル


【サークル:usuakari/ 萩野 様】
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【表紙:シープスキン120kg白/こげ茶インク+チェリーインク(2色刷り)】

表紙には、少しだけ透け感のある紙シープスキン白を使用。
もやもやとした用紙の模様と、スモーキーな透け具合が特徴の紙です。

表紙はこげ茶インクとチェリーインクで二色刷り。春の暖かい陽気が伝わってくるようです。
印刷する範囲を多くとらず、透ける本文との重なりを意識したデザイン。
カーテン越しに室内を覗き見ている様な仕上がりです。


【シープスキンの表紙】

表紙を光に透かし、本文との間からのぞいて見ます。
ふんわりと柔らかく明かりがはいっています。
イラストと調和のとれた優しい雰囲気に。


【本文:単色刷りパート(コミック紙/こげ茶インク)】

本文は軽やかで柔らかいコミック紙に、こげ茶色のインクを合わせています。
紙色との馴染みも良く、優しくもどこか懐かしい色味で物語を彩ります。




【本文:多色刷りパート(コミック紙/こげ茶+桃インク)】

本文の最初と終盤に、こげ茶と桃の二色刷り部分があります。
桃インクは表紙に使用したチェリーインクよりもやや濃いピンク系で、
落ち着きのある大人可愛い色味をしています。
花びらの部分はベタではなくトーンで表現し、ほどよい鮮やかさに。


(裏表紙)

(本文最終ページ)
【裏表紙と、透ける本文】

裏表紙側は全体をチェリーで染め、真ん中だけ円形に紙の地色が残されています。
そこからぼんやりと透けるものがあります。

作中の顕微鏡とプレパラートを、裏表紙と透ける本文で表現。
表紙と本文が一体になって、読み返したくなる1冊です。
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◆お客様から頂いたコメント◆

春らしい本にしたかったので、茶色と桃色がとても綺麗な本にして頂き大変嬉しかったです。
本文にプレパラートのエピソードが出てくるのですが、
顕微鏡でピントを合わせる時みたいな印象が、
表紙の少しぼんやりうつる透け感から出ていたら嬉しいなと思います。
表紙やインクの色についてのご相談をはじめ、
入稿から納品までの間も大変細やかにご対応を頂きました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
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