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同人誌初心者のための しまねぇ&まやちゃん はじめての同人誌

■基礎知識編■アナログ原稿編

第4話 トンボ、タチキリ、ノド(2010/04/16)

初めての同人誌 
「トンボ」って何? 何のためにあるの?
「トンボ」っていうのはね、
原稿を仕上がりサイズに断裁する位置や多色刷りの位置を合わせるため、原稿の天地左右の中央と四隅に付けられている目印なのよ。
このトンボを目印に、印刷屋さんが製版や印刷、製本したりするの。
だからベタや修正液等で見えなくならない様に注意してね!

トンボは薄い水色の線が殆どだけど、たまに黒で印刷してある原稿用紙もあるわ。
どちらを使っても問題は無いから、好きな方を選んでね。
「ノド」って何?
本文が背に接する部分…つまり、本を閉じている側のことね。
作る本が、右トジなのか左トジなのかによって、
本のノド側が左右のどちらにくるのか変わってくるのよ。

たとえば…

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ね?

ちなみにノド側とは逆の方向が「小口」側と言われているわね。
あわせて覚えておくといいわよ!

トジやノドについて忘れちゃった!って人は第7話を読んでね。
「内枠」って何のためにあるの?
原稿用紙のままだと分からないんだけど、本になった時は、
ノド側に文字や重要なイラストがあると、見えにくくなってしまうの。
でも、内枠を基準にして描くと、本になった時に絵も文字も見やすい位置に印刷されるのよ。

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小説本の場合は内枠線の中に文字を収めると余白のスペースなんかも
丁度良くなるわよ!
「タチキリ線」まで、絵や文字を書けばいいのね!
漫画で、本になった時に端まで絵を描きたい場合には、
タチキリ線まで描いて欲しいわね。
もちろん内枠に収められるコマはそのままで大丈夫よ。

ただし、台詞などの大切な文字はタチキリまで書いてしまうと、
切り落とされちゃうから注意よ!
最低でも仕上がり線から5mmくらい内側に書いておくと安全ね。

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印刷をする時は少し大きめの紙に印刷して、
そのあとに周りを切って本のサイズにするの。
機械で一冊一冊丁寧に製本していくんだけど、
印刷から製本の過程でも少しずつズレが出てしまう事があるのよ。

だから仕上がり線より外側のタチキリ線まで絵を描いておいて、
少しぐらいズレても大丈夫なようにしておくのよ。
原稿用紙の下の方に三つ並んでるこれって何だろ?

これの事ね?

これはノンブルを入れる目安の枠よ。
大体この位置に入れると見やすいとされている位置だけど、
漫画なんかは、絵に被ってしまう事もあるから、
必ず此処に書かなきゃいけない訳では無いのよ。
ノンブルは印刷範囲内、つまり仕上がり線より内側に入っていれば
問題無いわ。
無線トジの場合はトジ側に入れると、
製本された時に見えなくなるから、これを隠しノンブルって呼ぶの。
ノンブルを入れる時の注意点は、絶対にドブに入れない事、
余りにも小さすぎる字で入れない事!

あんまり文字が小さすぎると、作業する印刷屋さんも、
見えづらくて困ってしまうの。
方眼紙みたいな原稿用紙を見つけたんだけど…
これはどうやって使うの?
この原稿用紙はね、小説の人が使いやすいようになっているのよ。
元々は、手書きで小説を書く人の為にあったんだけど
(作文用紙みたいな感じね)
今は、プリントアウトされた原稿を貼り付ける時の
目安になっているわね。
斜めになっているかすぐ分かるから、
綺麗に貼り付ける事が出来るわよ。

ただし、直接この原稿用紙にプリントアウトするのは
オススメしないわ!
プリンターによっては、方眼紙の目(水色に印刷されている線)が
インクを弾いて、文字がカスれたり、読みづらくなってしまうの。

原稿用紙の水色の線の上に、水性マーカーなんかで線を書くと、
インクが弾かれてしまう事があるでしょ?
それと同じなのよ。

初めての同人誌
初めての同人誌 一枚の原稿用紙にこんなに色々な事が詰まってたんだね!
上手く使えるように注意しよ〜っと!

アナログ原稿編「第4話 トンボ、タチキリ、ノド」
おしまい